作業療法って何？

作業療法士（Occupational Therapist)&作業療法とは 理学療法士及び作業療法士法によれば・・・ 「作業療法士」とは 厚生大臣の免許を受けて，作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に，作業療法を行なうことを業とする者をいう 「作業療法」とは 身体又は精神に障害のある者に対し，主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため，手芸，工作そ の他の作業を行なわせることをいうと定義されています． もう少しわかりやすく言うと，指定の養成校を卒業し 国家試験に合格して免許を受けた者（作業療法士）が，心や体に障害のある方に対し，さまざまな活動を通して能力の維持・改善のお手伝いをしたりします． 例えば，脳性麻痺を持つお子さんに遊びを通して正常な発達を促したり，痴呆を持つお年寄りにレクリエーションを通して機能の維持・改善を促したり，精神病を持つ方に生活技能の訓練を行ったり，脳卒中による麻痺がある方に装具を作成した上で家屋改造のアドバイスをしたりします． ごく一例ですがこうして見ただけでも，幅広い仕事であることがわかると思います．ただ仕事は広範囲でも目的はひとつです．対象となる方の希望，疾患や社会的背景などの個別性から具体的な目標を設定し，その実現のためには活動・環境・装具など使えるものは何でも使っていくということです． 作業療法士は何でも屋的側面があるためアイデンティティーが揺らぐことも多いようですが，逆にそれだけやり甲斐もあると言えます． 将来的には，より専門化・分化していくのではないでしょうか．